タイタニック

映画好きなら誰でも一度は見たことがある映画「タイタニック」。子供から大人まで多くの人が感動したあの名作の名セリフを振り返ってみましょう。

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タイタニックの名場面

ピックアップしたのはジャック(レオナルド・ディカプリオ)がローズ(ケイト・ウィンスレット)を口説き落としにかかるシーンです。このシーンは「タイタニック」で最も有名なデッキでのラブシーンにつながる重要な個所です。

ジャック:I’m not an idiot. I know how the world works.

僕だって馬鹿じゃないんだ。世間がどんなものかってことぐらい分かってる。

ジャック:I’ve got $10 in my pocket. I have nothing to offer you and I know that. I understand.

ポケットには10ドルしか入っていないし、君に何も与えてあげられないってことは分かってる。理解してるんだ。

to have nothing to 動詞で「なにも~するものがない」という意味になります。I have nothing to eat. といえば「なにも食べるものがない」という意味になります。

ジャック:But I’m too involved now. You jump, I jump, remember? 

けれどももう君に深入りしすぎたんだ。君が(船から)飛んだら、僕も飛ぶ、って覚えてるだろ?

to be involved は「関わる」、「関与する」といった意味で、ここでは「君に深く関わってしまった」という意味で使われています。

ジャック: I can’t turn away without knowing you’ll be all right. 

君が大丈夫かどうかも分からないまま遠くにいくことなんてできないよ。

ジャック: That’s all that I want.

それだけが気がかりなんだ。

ローズ:Well, I’m fine. I’ll be fine. Really.

私は平気よ。本当に大丈夫だから。

ジャック: Really?

本当に?

ジャック:   I don’t think so. They have got you trapped, Rose.

そうとは思えないけど。彼らは君を騙してるんだよ、ローズ。

ジャック: And you’re gonna die if you don’t break free.Maybe not right away, because you’re strong …

もし自由にならなければ君は死んでしまうよ。すぐにじゃないだろうけど、君は強いから

to break free は「自由にする」、「解放する」といった意味です。

ジャック: but sooner or later, that fire that I love about you, Rose …that fire’s going to burn out.

でも遅かれ早かれ、僕が愛する君の炎が燃え尽きしまうよ。

sooner or laterは「遅かれ早かれ」といったよく使われる表現です。

ローズ:It’s not up to you to save me, Jack.

私を救うかどうかはあなた次第じゃないの、ジャック。

to be up to someone で「~次第」という意味になります。 「あなたが決めていいよ」などと言いたいときにも「It’s up to you」と言えます。

ジャック: You’re right.Only you can do that.

その通りだよ。君にしかできないんだ。

ローズ:I’m going back. Leave me alone.

もう帰るわ。一人にして。

to leave someone alone で「一人にする」、「そっとしておく」という意味になります。

ここでローズはその場を立ち去ります。振られたジャックは傷心のままデッキで黄昏ます。ローズはレストランで、お金持ちの子供が母親からマナーの英才教育を受けている場面に出くわします。それを見てジャックが言っていた自由について考え直すのです。

デッキで意気消沈しているジャックを見てローズはこう言います。

ローズ:I changed my mind.

気が変わったわ。

to change one’s mind で「気が変わる」、「考えが変わる」となります。

ローズ:They said you might be up here

あなたはきっとここにいるだろうって(みんなが)言ってたから

*主語がはっきりしないときは「They 」と三人称 複数系を使うことで、不特定多数の人がしたことを言い表すことができます。

ジャック: Give me your hand. Now close your eyes. Go on.

手を貸して。さあ、目を閉じて。ほら。

ジャック: Now step up. Now hold on to the railing. Keep your eyes closed.

ここに上がって。柵につかまって、目は閉じたままで。

ジャック: Don’t peek.

見ちゃだめだよ。

ローズ: I’m not.

見てないわ。

ジャック: Step up onto the rail.  Hold on. Hold on. Keep your eyes closed.

柵に足をかけて。捕まって、しっかり捕まって。目は閉じたままだよ。

ジャック:Do you trust me?

僕のこと信用してる?

to trust someone で「誰かを信用する」になります。

ローズ:I trust you.

してるわよ。

ジャック:All right, open your eyes.

もういいよ。目を開けて

 ローズ:  I’m flying. Jack.

私、飛んでるわ、ジャック

何度見てもジーンとくる映画史に残るロマンチックなシーンですね。幅広い年齢層、国籍の人々に向けた映画のため、簡単かつよく使われる英語表現がたくさん出てくるのもこの映画の特徴です。