2015/10/31

フューリー

Fury-2014

「フューリー」はブラッド・ピット主演の戦争映画です。戦車「フューリー」の小部隊に属する数人の兵士たちによる迫力あるアクションが見所ですが、セリフや言い回しにも登場人物の思いや気持ちがこもった描写がしてあるのがポイントです。英語のセリフを直接理解していくことで登場人物の思いや考えにより理解を深めていきましょう。

今回ピックアップしたのは、ブラッド・ピット演じるドン・”ウォーダディー”・コリアー軍曹と、新米兵士ノーマンと出会いと別れのシーンです。まず最初に二人の出会いのシーンを見ていきましょう。

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ノーマン:Are you sergeant Collier?

あなたがコリアー軍曹ですか。

コリアー軍曹:Maybe. Who are you?

たぶんね。お前は誰なんだよ。

ノーマン:I’m private Ellison. I was told to report to you. I’m the new assistant driver.

自分はエリソン兵卒であります。あなたに報告するように言われました。私が(戦車の)新しいアシスタントドライバーです。

privateは上等兵、二等兵など軍の最も低い階級を表す呼び名です。 I was told to +動詞で「~するように言われた」という受動態の文になります。

 コリアー軍曹:No, you are not.

お前は違うだろ。

ノーマン:Yes, yes I am.

そうです。

コリアー軍曹:God damn it. Who told you this?

ふざけんなよ。誰かそんなこと言ったんだ?

ノーマン:That sergeant with that board.

あの部隊の軍曹です。

boardは「ボード」、「委員会」、「会議」、「搭乗」など様々な意味がありますが、この場合はキャンプにある各部隊を指しています。

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コリアー軍曹:Bullshit.  What’s your name?

嘘だろ。お前、名前はなんていうんだよ。

bullshitは「うそ」、「でたらめ」を指すスラングです。

ノーマン:Norman.

ノーマンです。

コリアー軍曹:How long have you been in the army?

軍隊にはどれくらいいるんだ?

ノーマン:Eight weeks.

8週間です。

(戦車を指しながら)コリアー軍曹:That’s home. Do as you are told. Don’t be too close to anyone.

あれが家だ。言われた通りにやれ。誰ともそんなに仲良くなるな。

be close to someoneで「誰々に近づく(仲良くなる)」という意味になり、Don’t be too close to anyoneで「あんまり近づきすぎるな」という否定命令文になります。

続いてクライマックスの別れのシーンです。

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コリアー軍曹:I’m sorry son.

すまなかった。

ノーマン:It’s all right.

いいんです。

コリアー軍曹:I did my best.

ベストを尽くしたんだ。

to do one’s bestで「ベストを尽くす」というフレーズになります。

ノーマン:I know……Sergeant Collier?

分かってます。あのう、コリアー軍曹

コリアー軍曹:Yes.

なんだ。

ノーマン:I’m scared.

自分、怖いんです。

to be scaredで「恐怖を感じる」、「怖くなる」といった意味になります。

コリアー軍曹:Yes. I’m scared too.

俺だって、怖いさ。

ノーマン:I want to surrender.

自分、降伏したいです。

コリアー軍曹:Please don’t. They will hurt you really bad. They will kill you really bad.

やめてくれ。ひどいことされるぞ。ひどい殺ろされ方をすることになる。

ノーマン:What do I do?

どうしたらいいんですか。

コリアー軍曹:There is a hatch.

ハッチがあるだろ。

ノーマン:Ok

はい。

コリアー軍曹:You see it?

分かるな?

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ノーマン:Ok I see it.

はい。分かります。

コリアー軍曹:Do you know where it is?

どこか分かるよな。

ノーマン:I know where it is.

どこか分かります。

コリアー軍曹: Go.

行くんだ。

出会いのシーンでも別れのシーンでもコリアー軍曹がノーマンに対して深い哀れみを抱いているのが表情から分かります。若くて未熟なノーマンをどうしても生きて帰らせてあげたいという思いが伝わるシーンでした。