チョコレートドーナッツ

Any_Day_Now

「チョコレートドーナッツ」は同性愛者のカップルがダウン症の子供マルコを養子に迎えるために、様々な偏見と障害を乗り越えようと奮闘する物語です。裁判シーンが大半を占めますが、それほど難しいやり取りはなく、英語の勉強にも最適です。ちなみに原題の「Any Day Now」は「いつの日にでも」、「今すぐにでも」といった意味があります。

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「チョコレートドーナッツ」の名場面

同性愛者のカップルであるポールとルディは、マルコを養子にするためにあらゆる手段を使って何度も公判に臨みます。しかしその度に自分たちが同性愛者であることを槍玉に挙げられ、裁判での印象を悪くされてしまいます。

マルコが気に入っている人形が女の子用の人形だと、それは同性愛のカップルと生活しているせいだとされ、ルディがドラッグクイーンのパフォーマーとして夜歌っていることが明るみに出れば、子供を育てる環境じゃないといわれたり、八方塞がりになります。そんな中、弁護士でらるポールが裁判官に気持ちを訴えるシーンがこれです。

chocolate

ポール:How can you make a ruling… when all we’ve talked about is gay or straight or dolls or fucking dresses?

どうやって判決をくだすつもりですか、、、(私たち)みんなでゲイだ、ストレートだ、人形だ、ドレスだって話をしている中で?

make a rulingで「裁定をくだす」、「判決をくだす」といった意味になります。gayが「同性愛者」なのに対し、straightは「異性愛者」を指します。

ポール:Why aren’t we talking about the real issue? This hearing is about Marco…who at this very moment is sitting in some foster home…:and who will sit in some foster home forever..

なんで本当の問題について話さないんですか。この公判はマルコのためのです、今こうしてるとき、どこかの児童養護施設で(独り)座っている彼の、この先一生児童養護施設で過ごすことになる彼のね。

issueは「論点」、「争点」といった意味があります。This momentの間に「very」を入れることで、「まさに今このとき」といった強調した文になります。

ポール:because no one wants to adopt him. No one wants to adopt some short, fat, mentally handicapped kid.

なぜなら、誰も彼のことを養子に迎えたくないから。誰も背が低くて、太ってて、頭にハンディキャップを抱えた子供なんて養子にしたくないから。

to adop someoneは「誰々を養子にする」という表現です。

ポール:No one in this entire world wants him… except us.  We want him. We love him. We’ll take care of him and educate him…keep him safe and raise him to be a good man.

この世界中で誰も彼を求めていないから、私たち以外はね。私たちは彼が欲しいんです。彼を愛してるんです。 彼の面倒を見るし、彼を教育します。彼の安全を守るし、いい人間になるように育てます。

to take care of someone で「~の面倒を見る」という言い回しになります。to raise someone to be~で「~になるために誰々を育てる」といった文になります。

ポール: Isn’t that what he deserves? Isn’t that what every child deserves?

それこそ彼が与えられるに相応しいことじゃないんですか。 それこそすべての子供が与えられるに相応しいことじゃないんですか。

to deserve で「~に値する」、「~を与えられるべきだ」という意味の動詞です。

saiban

裁判官:I’ll take your comments into consideration, Mr. Fleiger.

あなたのコメントは考慮します。ミスター、フレイジャー。

to take something into considerationで「~を考慮する」、「~を考察する」という意味になります。

ポール:Yes, ma’am. Thank you, Your Honor.

わかりました。ありがとうございます、裁判官。

Your Honorは裁判官、陛下など重要機関の偉い人に対する呼称です。

普段冷静なポールが声を震わせながら熱い思いを伝えた名シーンでした。

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