ダラス・バイヤーズクラブ

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「ダラス・バイヤーズクラブ」はエイズと格闘しながら、違法で治療薬を密輸し、売りさばいて命をつないでいたロン・ウッドルーフの生涯を描いた作品です。

会話では汚い言葉が多く使われるうえ、テキサス訛りの英語なため聞き取りづらく、難しいところもありますが大変勉強になるのでぜひチェックしておきましょう。

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ダラス・バイヤーズクラブの名場面

ピックアップしたのは主人公ロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)と女医のイヴ(ジェニファー・ガーナー)のシーンです。

イヴは利益ばかり追求し、患者のことを考えない病院の幹部と喧嘩し、自分の正しい道を信じて仕事を辞めました。その直後のシーンです。

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ロン・ウッドルーフ:One left.

(ビールが)1本だけ残ってた。

There was one left.を省略して、「one left」 と言っています。このように形容詞として名詞の後に使われるleftは「残っている」という意味になります。

ロン・ウッドルーフ:That took some balls. Hey, nice warm hug?

(仕事を辞めるのは)勇気がいたね。暖かいハグでもしようか。

to take ballsは「勇気を使う」、「ガッツを用いる」といった意味です。

イヴ: Yeah.

うん。

ロン・ウッドルーフ:That’s what you need,

それこそ君が必要なことさ。

That’s what you+動詞で「それこそ君が~のことだ」となります。「それこそ君が求めていることだ」という場合には「That’s what you want.」と言います。

ロン・ウッドルーフ: that and a day of watching bull riding. Dr. Woodroof’s orders.

それにブルライディング(ロデオ)を見るための休み(1日)かな。ウッドルーフ先生の命令だよ。

ロン・ウッドルーフ:You ever miss your regular life?

普通の生活が恋しくなることがあるかい。

regular lifeは「一般的な人生」、「普通の生活」といった意味で使われています。

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イヴ:Regular life? What is that? It doesn’t exist.

普通の生活? なにそれ。そんなのないでしょ。

to exit は「存在する」という意味の動詞です。

ロン・ウッドルーフ:Yeah, I guess. No, no, I just…  I just wanna…

そうだな。ううん。俺はただ、、、

イヴ:What?

ただなに?

ロン・ウッドルーフ:Ice cold beer, bull ride again. Take my woman dancing, you know?

冷えたビールにロデオがもう一度やりたいな。恋人をダンスに連れて行ったりさ。わかるだろ?

ロン・ウッドルーフ: I want kids. I mean, I got one life right? Mine.

子供も欲しいな。人生は一度きりだろ、俺の人生。

ロン・ウッドルーフ: But I want somebody else’s sometimes. Sometimes I feel like I’m fighting for a life I ain’t got time to live.

だけど、たまにほかの人の人生が欲しくなるんだ。ときどき(残り)時間のない人生のために戦っているような気がするんだ。

ain’t gotは「have got」や「have」の否定形で会話によく使われるスラングです。「~がない」、「~を持っていない」という意味で使われます。

ロン・ウッドルーフ: I want it to mean something.

自分の人生に意味が欲しくなるんだ。

この場合、「it」は「life」を指しています。

イヴ: It does.

意味はあるわよ。

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このシーンで二人の距離がぐっと縮まります。これまで何度も喧嘩をし、敵対してきた二人ですが、お互いを認め合った瞬間でした。

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